コーヒーカップのマナー
スプーンについて
スプーンについていえば、置く位置は欧米はカップの奥、日本はカップの手前が主流のようです。
共通しているのは、スプーンの柄の部分は取っ手の側に揃えること。これは大事なことのようです。
では、飲む側のマナーはどうかというと、そんなに堅苦しい決め事はなく、カップにスプーンを突っ込んだまま飲んだり置いたりしない、カチャカチャと大きな音を立てたりしないなど、常識の範囲内のお行儀が守れれば十分のようですよ。
使ったスプーンをカップの奥に置くのは世界共通のようですが、かといってこれも絶対そうしなければならないというものではないようです。
また、三ツ星レストランなどテーブルマナーにのっとって食事をするお店では、メインディッシュまでは席を立ってはいけないとされていますが、コーヒーが出たタイミングではじめて化粧室等にいくために席を外しても良いとされています。
立食パーティーなどでは、コーヒーを立って飲むこともありますが、この場合は必ず左手にソーサーを持ち、飲み終わったらソーサーに乗せて持ち歩くのが鉄則となっています。
マナー本を紐解いていくと、一口にテーブルマナーといっても、イギリス式、フランス式、イタリア式、ドイツ式と国によって異なっていることがすぐにわかります。
つまり、ある国で良しとされていることでも別の国ではタブーだったりすることがあるわけです。
日本やアメリカは、各国のマナーがミックスされた状態で輸入され使われているものもあるのですが、三ツ星レストランやフォーマルな席では、その国の様式に合わせるなど、それを少々やっかいだと感じる方もいるかもしれませんが、しかし国によって違うことというのはたくさんありますし、使い分けというのは大事にしていきたいですね。